アナと雪の女王 ミュージカルレポート!!(ネタバレあり)

今回は、昨年NYで観劇したブロードウェイミュージカル『アナと雪の女王』についてレポートを書きたいと思います。

観劇の概要

2020年9月10日より、日本でも劇団四季による上演が発表されていますね。
→新型コロナウイルスの影響で、開幕延期が発表されていましたが、2021年6月24日(木)の開幕が決定しました!
最近は出演候補キャストの方々が発表されるなど、日本でも開幕に向けて盛り上がってきていると思います。コロナの影響で、本場ブロードウェイでの公演が中止のまま閉幕してしまう等悲しいニュースが続いていますが、日本での新たなミュージカルの開幕によって、またエンターテイメント業界がより盛り上がってくれると思うと、希望もたくさんですね!

  • 時期:2019年9月
  • 劇場:NY St.James Theater
  • 構成:休憩込み2幕
  • 時間:約3時間

私はアナ雪の映画も大ファンですし、上映当時は5回は映画館で観たと思います。そんな私ですが、映画がベースのミュージカルを観るときは、映画との違いにフォーカスして観るのが大好きです。私は当初の劇団四季版開幕予定のちょうど1年前となる、 2019年9月10日に観劇しました!!

ストーリーやかなり細かいネタバレもあるので、困るかたはここで読むのを止めていただきたいですが、アナ雪ミュージカルを観る前に最低限やってほしいことは、 Let it goはIdina Menzelバージョン(本編)とDemi Lovatoバージョン(エンディング)のメロディを聴き比べておいてほしい!というところです。 私はこれでかなり感動しました。

ミュージカル『アナと雪の女王』本編レポート

それではここから本編に関するレポートを書きます。 基本的に、映画(ここでいう映画は1作目に限ります)との比較です。

まず、映画ではあまりアナ・エルサの両親については詳細に描かれなかったかと思います。 ですがミュージカルでは、父は厳格、母は姉妹がエルサの力によって一緒に過ごせなくなることを止めていました。この父と母の対比が強く描かれることで、今まであまりわからないままだった両親の人間味やエルサの力に対する葛藤が強く描かれ、より切なく描かれていました。

また、映画よりコメディ要素が強くなったところもあります。 映画も十分笑えるポイントがたくさんありましたが、 アナが映画より世間知らずでおバカで変態だったと思います。 最近の時代に合わせた傾向で、ディズニープリンセスは 天真爛漫であったり、自分の意志が強い女の子が多いと思います。 ただ、ミュージカルのアナは、ディズニープリンセス1の下品だったのではないかと思います。否定的な意味ではなく、人間味があったし、何度も笑えました。 アナの他にも、ウェーゼルトン公爵(ひげのおじさん)のダンスが可愛くって、 憎らしくも憎めないキャラでした。 サウナ屋さんのオーケンは出番こそ一曲だけなものの、 はっぱ隊とアキラ100%はブロードウェイまで来ているのかと思えるほど、 すごく滑稽でした。

基本的に映画通りに事は進んでいくのですが、 なんといっても映画の見どころは比較的序盤に出てくるLet it goだと思います。 そして、一般的にミュージカルは途中休憩があるので、1幕の終わりに一度ピークが来るのが通説です。そのほうが気持ちを高めたまま休憩して、 2幕の世界観にすっと入れるのですよね。 ミュージカルでは、うまーいことストーリーの順番を入れ替えて、待ってましたと言わんばかりに1幕の終わりにLet it goがやってきます。 ここがどう入れ替わっているのかも、見ものです。 また、曲中のエルサの早着替えもかっこいいですし、「The cold never bother me anyway」の部分が、原曲通りスッとした感じで終わるのではなく、いい感じにアレンジされて盛りに盛り上がってめちゃくちゃカッコいい終わり方をします。 思わず拍手です。というか拍手せざるを得ないアレンジになっています。

私が一番感動したところは、氷の城で姉妹が話すシーンです。Let it goのリプライズを姉妹が歌いますが、映画と同じリプライズではなく、 メロディにDemi LovatoバージョンのLet it goが入っていたのです!

上記の動画の、2:23あたりから始まる、「Standing frozen in the life I’ve chosen…」のメロディをよく覚えておいてほしいです。(笑) あ、そこまでミュージカルにいれてくるのか!素敵!!!ってなります。

ストーリーの他に、技術も素晴らしいです。映画のあのシーンってミュージカルではどう表現されるんだろう?というところがプロジェクションマッピングや照明、スクリーン技術が大活躍していて、とっても綺麗でした。ええ!?どうなってんの!?ってなるほど仕組みがわからないわけでもないのですが、 お城から人々が逃げるシーン、エルサの魔法、最後にアナが凍るシーンなどは、どんな風に表現されるのかを注目して観ていてほしいです。

しばらくチケットも争奪戦になりそうですし、東京公演なので私はいつ観れるのかわからないですが、とっても素晴らしいミュージカルだったので、日本語特有の表現等、日本公演も楽しみですね(・ω・)ノ

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